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音楽教師からみた受験とおけいこ

本日、大迫先生のランチセミナーでいろいろなお話をうかがった。

ひとつ先生からのアドバイスで、
「受験でもおけいこやスポーツは適度に続けるべき」というものがあった。

理由は、
・ 自分よりうまい人がいるということを知るということ
・ 勉強のテスト以外に順位がつくということ、
・ がんばっても優勝できないという挫折を経験できること
などがあるらしい。なるほどと思った。

長女がスキー大会に出たころ、小学校低学年の女子はエントリーも少ないし表彰台を信じて練習していた。
しかし初戦ではゴールを間違えるというハプニングで失格。
次女も5才のデビュー戦では最初の旗門からコースアウト。

先生の言うとおり練習してきても、本番なんてこんなものである。

これは子供の経験としてもそうだが、期待する親のほうもわが子の失敗でどういう気持ちになるのか経験しておくべきである。
「なんで、だめだったのー?」
と、受験の魔物に噛み付いてもあとのまつり。

原発のような想定外の状況になる前に、思いつく限り予測するほうが失敗のリスクを減らせる。

ランチセミナーのあとにママ友から私に、ペースメソッドの自宅練習法と続け方について相談された。

練習する音を間違えているとき、毎回つまずいている箇所をどう練習させたらよいかわからない。毎日ピアノに向かわせるにはどうしたら良いかわからない。
ということである。

ペースメソッドはとてもロジカルに組み立てられているので、レッスンで学習したレパートリーを家でつまずく理由も明解である。
ペースメソッドのレベル2の生徒さんがつまずくポイントは、
・ 「ゆびのれんしゅう」を全調で弾けていないところがある
・ コードを全調でつかめていないところがある
・ 楽譜のパターン(音型)を読み間違えている
・ 自分の弾いた音をフィードバックしていない
などである。

この生徒さんがブルグミュラーの「無邪気」を弾いてくれた。
1小節だけ指がうまくまわっていない箇所があった。
理由は、薬指が伸びて他の運指の妨げになっているからだった。
その1小節はたまたま3回も薬指で弾く箇所があったから、つまずくということである。
こういうのは、何時間も練習して改善することにはならない。だからお母様が、
「弾けるようになるまで、そこを練習しなさい!」
というのは親子にとってストレスな上に非効率である。

私は「たくさん練習しなさい」と言わない方針である。
だって、小学生は他にやることがたくさんあるでしょう。
とくに勉強はつぎのテストまでにとか、○年生のうちにとか、中学受験までにとか、期限付きのものがいっぱい。

うちの次女は、小6になってもまだスズキメソッドの2巻だけれども、芸事や楽器は一生ものなので、○巻まで弾いてやめられるよりは、本人の好きなペースで追究していってほしいなーと思う。(私にしてみると遅すぎるなーとは思っているけど。笑)

じゃ、ペースメソッドでは全く練習しなくて良いのか、というと、次に上達するまでのほんの少しの復習は必要である。
ペースメソッドの生徒さんは、レッスンで学習した曲は、自分でぜんぶ弾ける形にして持ち帰る。
それはたとえ2才の子でもできるレベルが用意されている。

そのため、「レパートリー曲を弾けるようになるために時間をかけて練習する」必要性はない。
じゃ、家では何をするのかというと、新しく出て来た奏法、パターン、リズム、コード、指の箇所に慣れるということである。
レパートリー曲はレベルに合っているものを選ぶため、レベル2の新曲で手強い箇所は、ほんの数小節である。
お母様では、それがどこか気づかないので、先生がそこを丁寧に解説して宿題にしてあげるのが理想である。

だから、私の宿題はとても断片的である。しかし、その断片ですら練習できなかった場合は、次回に持ち越す。
それでも、いま教えている生徒さんたち、目黒のインターの20名全員が驚異的なスピードで音楽を修得しているのを目の当たりにしている。
プライベートレッスンにありがちな次回に持ち越すような時間もかからないから速いのだ。

子供が「できない」とか、何度も間違えている箇所があるなら、その小節を次回先生に知らせると、練習方法を教えてもらえると思う。自己流で反復練習するのは、間違ったまま覚えてしまうので、避けるべきである。

ペースメソッドの楽しいところは、楽譜通りに弾けるようになったら、移調してみたり、バリエーションを創作したり、伴奏パターンを変えてみたり、楽器を変えてみたりというアレンジの自由性にもある。

「周りのお友達は、ピアノを習うのをみんなやめていっちゃうのよ」
とママ友は寂しそうに言う。

音楽は、教え方次第で「音が苦」になる。「のだめカンタービレ」でも、のだめちゃんが苦しんでいるところがあった。
のだめちゃんが「音が苦」になった理由は、コンクールという目標(締め切り)に向かってレッスンを受けていたからである。
だから、のだめちゃんのようなモチベーションを持たない子に「音が苦」を続けさせる先生とは訣別したほうが良いと思う。

私は「たくさん練習しなさい」と「毎日ピアノに向かいなさい」を言わない母親泣かせの先生かもしれない。
もともとペースメソッドが、ジュリアードで何十時間もピアノを弾いても国際コンクールでロシア人に勝てないために開発されたメソッドだから、カリキュラムがたくさん練習するものになっていないのだ。
レベルによるけれども、
「夏休み中に、ここのキーボードの絵だけ弾かなくてもいいから開いて見て来てね」とか
「知ってる歌だから、ベースラインだけ忘れないように弾いておいてね」という感じで、最小限の復習で最大限に満足のいく演奏を目指す。

一音楽教師の立場としては、
「うちの子、お勉強より音楽ばっかりなのよー」
と言われると、手応えを感じる(笑)

いまの小学生はたくさんお勉強をしているので、私の周りは「音楽」が心の安らぎタイムになっている生徒さんが多い。

>> 「12才からの海外ボーディングスクール」更新中


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テーマ : 中学受験 - ジャンル : 学校・教育

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